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カチンの森ノート②

Ⅱ、殺戮と追放
ポーランド将校の運命について、個人証言は残っていない。
その家族についての運命は、1940年3月2日に政治局がベリヤとフルシチョフが共同提案した文書を採択したことで定まった。
つまり、ポーランド領でとらえられた捕虜の妻子だけでなく、その親族に至るまで合計2万2千~2万5千世帯がカザフスタンに追放することが決まった。
家族、親族に対してこれだけ過酷な刑罰が処せられるのだから、捕虜たちの運命はもっと酷いものになるであろうことは予想された。

1940年3月5日、ベリヤはスターリン、つまり政治局にあてて「ソ連に対する不倶戴天の敵」であるポーランド将校らを銃殺刑に処することを提案する書簡を送った。

ベリヤは処刑されるものを、戦争捕虜収容所にいる1万4700人の将校、官吏、地主、警察など、ウクライナとベロルシアの西部地域刑務所に収容されている各種スパイ・破壊組織の所属員、元経営者、官吏、裏切り者など1万1000人の合計2万5700人をあげた。
ソ連共産党政治局(スターリン、モロトフ、ベリヤ、カガノーヴィチ、ヴォローシーロフ、カリーニン、ミコヤン)はそれを一字一句の訂正もなしに承認した。

これまでソ連共産党政治局は、自国民や共産党員を銃殺する場合には、数人の署名だけで済ましていた。
この決定では全員の署名を必要としたのは、参加者の「血盟」によって責任を共有するためのものだったようだ。
この決定では内務人民委員部(NKVD)の中級将校に、「利用価値があるとみられる」捕虜をほかの収容所に移す自由を与えることが含まれていた。これによって448人の捕虜がなんを逃れることができた。

ポーランド将校たちの処刑決議の背景には、ポーランドを支配の元に置こうとするロシア帝国主義と不可分の意志が働いていた。これらの捕虜たちは何ヶ月にもわたる収容所生活にも「洗脳」にもくじけず、愛国心と政治信条、倫理・宗教的価値観を堅持していた。将来のソ連の敵となる人物たちは抹殺しなければならなかった。

ソ連支配下のポーランドでは、ソ連国内で行われたテロを上まわる大規模なテロが加えられた。占領からわずか20ヶ月のあいだに人口の4%、40万人以上が投獄、追放、銃殺にあった。これはソ連国内では20年かけて行われたことに匹敵する。これらの弾圧ではソ連国内で磨き上げられた、内務人民委員部(NKVD)、共産党員、地域青年共産同盟員などのテロ装置が活用された。

東部ポーランドからの追放の過程で独ソ戦が始まった。ソ連指導部は方針を変更して亡命ポーランド政府と手を組まなければならなくなった。
1941年8月12日、ソ連政府は追放されていた全ポーランド国民に恩赦令を布告した。
→つづく
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